ボタンを留めずにワイシャツを畳む場合、前身頃がずれたり、形が崩れやすくなったりします
しかし、いくつかのポイントを押さえるだけで、シワを抑えながら美しく畳むことが可能です。
ここでは、家庭でも出張時でも使える、丁寧で型崩れしにくい方法を解説します。
平らな場所を整える
まずは、テーブルやアイロン台などの平らな面を用意します。
シャツに軽くアイロンをかけておくか、手でシワを伸ばしてから作業すると、仕上がりが格段に違います。
背中を上にして平置きする
シャツを表を下にして(背中を上に)平らに置きます。
襟がまっすぐ中央にくるように整え、裾のラインも平行にそろえます。
ボタンは留めないため、前身頃が開いてズレやすいので、前立てを5〜10mmほど重ねると安定します。
このとき、胸元に薄紙(ティッシュや包装紙)を一枚挟むとズレ防止になります。
袖と身頃を折りたたむ
次に、右側から順に折ります。
- 右肩のラインを背中心に向けてまっすぐ折る。
- 袖は肘の位置で45度ほどの角度をつけて内側に折り、袖口が裾線と平行になるように整える。
- 左側も同様に折り、左右の幅をそろえる。
これで全体が縦長の長方形の形になります。
裾を折り上げてまとめる
裾を1/3ほど上に折り上げ、さらにもう一度折って襟の少し下の位置で止めます。
襟を直接押さえると型崩れの原因になるため、襟は軽く浮かせておくのがコツです。
仕上げに、手のひらで空気を押し出すように軽く押さえ、全体を整えます。
襟を保護する
畳み終わったら、襟の内側に薄紙を帯状に丸めて軽く入れると、形がきれいに保たれます。
タオルや靴下を詰める方法もありますが、詰めすぎると襟が反り返るので注意が必要です。
出張・旅行時のポイント
- 畳んだワイシャツはシャツ用パッキングフォルダーやポリ袋+薄紙に入れると崩れにくくなります。
- 圧縮袋は強いシワの原因になるため、シャツには不向きです。
- スーツケースに入れる場合は、シャツ同士の間に柔らかい衣類(Tシャツなど)を挟むとより安定します。
保管時の補足
ボタンをすべて外したままでも問題ありませんが、上から2〜3個だけボタンを軽く留めると、前身頃がズレず、長期保管でも形を保ちやすくなります。
まとめ
- 「背中を上」にして平置きする(裏返しにしない)
- 前立てを軽く重ね、胸元に薄紙を挟む
- 袖は45度に折り、裾を三つ折りにする
- 襟を押さえず、薄紙で形を保護
- 保管時は上2〜3個のボタンを留めると安定
ボタンを留めずに畳んでも、折り位置と重ね方を丁寧にすれば、出先でもシワの少ない美しい状態を保てます。
自宅収納にも旅行にも使える、万能な方法です。
以上、ワイシャツのボタンを留めない畳み方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
