スラックスの股下の測り方について

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スラックスの股下とは、股の付け根部分から裾先までの長さのことです。

もう少し具体的にいうと、左右の内股の縫い目が合わさる股部分から、片脚の内側の縫い目に沿って裾まで測った寸法を指します。

スラックスのサイズ確認や裾上げ、ネット通販での購入時に重要になる寸法で、丈感を判断するうえで欠かせないポイントです。

股下と混同しやすいものに「総丈」があります。総丈は、ウエスト上部から裾までの長さです。

一方、股下は股の付け根から裾までの長さなので、測る場所が異なります。

スラックスの股下を確認するときは、外側の縫い目ではなく、内側の縫い目に沿って測ることが大切です。

目次

スラックスの股下を測る前に用意するもの

スラックスの股下を測るときは、以下のものを用意しましょう。

  • メジャー
  • 平らな場所
  • サイズが合っているスラックス
  • メモやスマートフォン

メジャーは、洋裁用の柔らかいものが使いやすいです。

金属製のメジャーでも測れますが、内側の縫い目に沿わせにくいため、やや誤差が出ることがあります。

また、測る場所は床やテーブルなど、スラックスをまっすぐ広げられる平らな場所がおすすめです。

シワやたるみがあると正確に測りにくいため、採寸前に軽く整えておきましょう。

スラックスの股下の測り方

スラックスを平らな場所に置く

まず、スラックスを床やテーブルなどの平らな場所に置きます。

このとき、脚部分がねじれていたり、裾が曲がっていたりすると正しく測れません。

スラックス全体を軽く整え、自然にまっすぐ伸びた状態にしましょう。

ただし、生地を強く引っ張る必要はありません。

特にストレッチ素材のスラックスは、引っ張りすぎると実際より長く測れてしまうことがあります。

あくまで、シワやたるみを軽く伸ばす程度で十分です。

股の付け根部分を確認する

次に、股下の測り始めとなる位置を確認します。

股下の起点は、左右の内股の縫い目が合わさる股の付け根部分です。

スラックスの内側を見ると、左右の脚の縫い目が股部分で合流している箇所があります。

その部分をメジャーのスタート地点にします。

股の縫い目周辺は生地が重なっているため、どこから測ればよいか迷うこともあります。

迷った場合は、左右の内股の縫い目が自然につながる中心付近を目安にするとよいでしょう。

内側の縫い目に沿って裾まで測る

股の付け根部分にメジャーの「0cm」を合わせたら、片脚の内側の縫い目に沿って裾まで測ります。

このとき、メジャーが斜めにならないように注意しましょう。

内股の縫い目に沿わせながら、裾の一番下まで測ります。

たとえば、股の付け根から裾先までが72cmであれば、そのスラックスの股下は72cmです。

裾先まで測る

股下を測るときは、裾の一番下まで測ります。

シングル仕上げでもダブル仕上げでも、基本的には現在の裾先までが股下寸法です。

ダブル仕上げの場合も、折り返し部分の上端ではなく、パンツとしての裾の先端まで測ります。

ただし、裾上げ前に内側へ折り込まれている余り布や縫い代は、股下寸法には含めません。

あくまで、現在の仕上がりとして表に出ている裾先までを測ります。

股下を正確に測るためのポイント

外側ではなく内側の縫い目を測る

股下を測るときに最も大切なのは、内側の縫い目に沿って測ることです。

スラックスの外側を測ると、股下ではなく総丈に近い寸法になってしまいます。

ネット通販や裾上げで「股下〇cm」と表記されている場合、多くは内側の縫い目に沿った長さを指します。

外側の縫い目を測った数値とは異なるため、混同しないようにしましょう。

生地を強く引っ張らない

スラックスを測るときは、生地を強く引っ張らないようにしましょう。

強く伸ばすと、実際の着用時よりも長い寸法になってしまうことがあります。

特に、ストレッチ素材や薄手の生地は伸びやすいため注意が必要です。

測るときは、シワを軽く整える程度にして、自然な状態で採寸するのがポイントです。

左右両方を測るとより安心

新品のスラックスや状態のよいスラックスであれば、基本的には片脚を測れば問題ありません。

ただし、長く着用しているスラックスや、裾上げ済みのスラックスは、左右でわずかに長さが違うことがあります。

裾の歪みや生地の伸び、縫製のずれなどが原因です。

より正確に確認したい場合は、左右両方の股下を測ると安心です。

左右で差がある場合は、単純に平均だけで判断せず、実際に履いたときの見え方も確認しましょう。

裾上げや補正をする場合は、お直し店で左右それぞれの状態を見てもらうのがおすすめです。

似たシルエットのスラックスを基準にする

自分に合う股下を知りたい場合は、すでに持っているスラックスの中で、丈感がちょうどよいものを測るのが確実です。

ただし、できればこれから購入したいスラックスと似たシルエットのものを基準にしましょう。

同じ股下でも、細身のスラックスと太めのスラックスでは見え方が変わります。

細身のテーパードスラックスは短めでもすっきり見えやすく、太めのスラックスはある程度長さがあった方が自然に見えることがあります。

そのため、股下の数値だけで判断せず、シルエットもあわせて確認することが大切です。

裾上げする股下を決める方法

履いた状態で仕上がり丈を確認する

裾上げをする場合は、スラックス単体の股下を測るだけでなく、実際に履いたときの仕上がり丈も確認しましょう。

着用した状態で股下そのものを正確に測るのは難しいため、ここでは「股下を直接測る」というより、裾をどの位置で仕上げるかを確認すると考えるのが正確です。

裾上げでは、数値だけでなく、靴とのバランスが重要になります。

股下が同じでも、靴の種類やスラックスの太さによって、見え方が変わるためです。

普段合わせる靴を履く

裾上げの仕上がり丈を決めるときは、普段そのスラックスに合わせる靴を履きましょう。

ビジネス用のスラックスであれば、革靴を履いて確認するのがおすすめです。

スニーカーに合わせる場合と革靴に合わせる場合では、ちょうどよく見える丈が変わります。

靴を履かずに丈を決めると、実際に外出するときに裾が短く見えたり、逆に長く見えたりすることがあります。

自然な姿勢で立つ

裾の位置を確認するときは、背筋を伸ばして自然に立ちます。

腰の位置を上げ下げしたり、膝を曲げたりすると、正しい仕上がり位置を確認できません。

普段スラックスを履く位置にウエストを合わせ、自然な姿勢で立つことが大切です。

また、スラックスを腰で履くのか、ウエスト位置で履くのかによっても丈感は変わります。

普段の履き位置に合わせて確認しましょう。

スラックスの裾丈の種類

ノークッション

ノークッションとは、裾が靴にほとんど触れない長さのことです。

足元がすっきり見えやすく、細身のスラックスやテーパードシルエットと相性がよい丈感です。

裾にたるみが出にくいため、軽快で現代的な印象になります。

ただし、短くしすぎるとカジュアルな印象が強くなったり、座ったときに靴下が大きく見えたりすることがあります。

ビジネスシーンで使う場合は、短くなりすぎないように注意しましょう。

ハーフクッション

ハーフクッションとは、裾が靴に軽く触れ、前側に少しだけたるみが出る長さです。

ビジネス用のスラックスでも取り入れやすく、短すぎず長すぎないバランスに仕上がります。

すっきり感ときちんと感の両方を出しやすい丈感です。

裾丈に迷った場合は、ハーフクッション前後を目安にすると失敗しにくいでしょう。

ワンクッション

ワンクッションとは、裾が靴の甲にしっかり乗り、前側に一折れする長さです。

クラシックで落ち着いた印象になりやすく、太めのスラックスやストレートシルエットと相性がよい丈感です。

ただし、細身のスラックスで長くしすぎると、裾まわりに生地がたまり、もたついて見えることがあります。

スラックスの太さや着用シーンに合わせて調整しましょう。

股下を決めるときの注意点

身長だけで股下を決めない

股下は、身長だけで決めない方がよいです。

同じ身長でも、脚の長さや腰の位置、股上の深さ、ウエストの履き位置によって、適切な股下は変わります。

たとえば、同じ170cmの人でも、股下70cmがちょうどよい人もいれば、74cmの方が合う人もいます。

そのため、裾上げやネット通販で股下を確認するときは、身長から推測するよりも、手持ちのスラックスで丈感が合っているものを測る方が確実です。

股上の深さも確認する

股下が同じでも、股上の深さによって着用時の丈感が変わることがあります。

股上が深いスラックスは、ウエスト位置が高めに設計されていることが多く、股上が浅いスラックスは腰に近い位置で履くことがあります。

つまり、同じ股下でも、実際にどの位置で履くかによって裾の位置が変わる可能性があります。

ネット通販でスラックスを購入する場合は、股下だけでなく股上も確認しておくと、サイズ選びの失敗を減らせます。

裾幅やシルエットも確認する

股下を決めるときは、裾幅やシルエットも重要です。

細身のスラックスは、裾が靴に当たるとシワが目立ちやすいため、やや短めの丈が合いやすい傾向があります。

一方、ワイドスラックスや太めのストレートスラックスは、短すぎると半端丈に見えやすく、全体のバランスが悪くなることがあります。

同じ股下でも、スラックスの形によって見え方は変わります。

股下の数値だけでなく、全体のシルエットもあわせて判断しましょう。

靴とのバランスを確認する

スラックスの股下は、合わせる靴によっても印象が変わります。

革靴に合わせる場合は、裾が靴に軽く触れる程度にすると上品に見えやすいです。

スニーカーに合わせる場合は、少し短めにして足元をすっきり見せる選択もあります。

ビジネス用、フォーマル用、カジュアル用など、着用シーンに合わせて丈を決めることが大切です。

股下の採寸でよくある失敗

股の位置を間違える

股下を測るときによくある失敗が、測り始めの位置を間違えることです。

股下は、ウエストから測るものではありません。

また、ファスナーの下あたりから測るものでもありません。

正しくは、左右の内股の縫い目が合わさる股の付け根部分から測ります。

ここを間違えると、実際の股下より長くなったり短くなったりしてしまうため注意しましょう。

外側の縫い目を測ってしまう

外側の縫い目を測ってしまうのも、よくある間違いです。

外側を測ると、ウエストから裾までに近い長さになり、股下とは異なる寸法になります。

股下を測るときは、必ず内側の縫い目に沿って測りましょう。

裾上げ前の余り布を含めてしまう

裾上げ済みのスラックスでは、裾の内側に余り布や縫い代が残っていることがあります。

しかし、股下寸法として測るのは、現在の裾先までです。

内側に折り込まれている余り布まで含めて測る必要はありません。

裾上げを依頼するときも、現在の股下と、仕上げたい股下を分けて考えると分かりやすくなります。

数値だけで裾上げを決めてしまう

裾上げでは、「股下〇cm」という数値だけで決めると、仕上がりがイメージと違うことがあります。

スラックスの太さ、靴の形、履く位置、好みの丈感によって、同じ股下でも見え方は変わります。

できれば実際に履いた状態で裾位置を確認し、必要に応じてお店でピン打ちしてもらうと安心です。

裾上げを依頼するときの伝え方

股下の数値を伝える

裾上げを依頼するときは、まず仕上げたい股下の長さを伝えます。

たとえば、現在のスラックスで股下72cmがちょうどよい場合は、

「股下72cmでお願いします」

と伝えると分かりやすいです。

ただし、スラックスの形や生地によって仕上がりの印象が変わるため、数値だけでなく、丈感の希望も伝えるとより安心です。

仕上がりイメージを伝える

裾上げを依頼するときは、以下のように仕上がりイメージを伝えるとよいでしょう。

「靴に軽く触れるくらいにしたいです」
「ハーフクッションくらいでお願いします」
「短めですっきり見せたいです」
「クラシックに少し長めで履きたいです」

このように伝えることで、お店側も仕上がりをイメージしやすくなります。

シングルかダブルかを決める

裾上げでは、裾の仕上げ方も確認しましょう。

代表的な仕上げ方には、シングル仕上げとダブル仕上げがあります。

シングル仕上げは、裾を折り返さずに仕上げる方法です。

すっきりした印象で、フォーマルなスーツにも使われます。

ダブル仕上げは、裾を折り返したように仕上げる方法です。

重厚感があり、クラシックな印象になります。

ダブル仕上げにする場合は、ダブル幅を何cmにするかも確認が必要です。

一般的には3.5cm〜4.5cm程度が選ばれることが多いですが、スラックスの太さや好みによって変わります。

可能であれば靴を履いてお店に行く

店舗で裾上げを依頼する場合は、実際に合わせたい靴を履いて行くのがおすすめです。

靴を履いた状態で裾位置を確認すれば、仕上がりのイメージがずれにくくなります。

特にビジネス用のスラックスやスーツの裾上げでは、靴とのバランスが重要です。

普段履く靴に合わせて丈を決めると、自然できれいな仕上がりになります。

ネット通販で股下を確認するときのポイント

商品ページの採寸方法を確認する

ネット通販でスラックスを購入する場合は、商品ページの股下寸法を必ず確認しましょう。

ただし、ブランドやショップによって採寸方法が微妙に異なる場合があります。

多くの場合は、股の付け根から内側の縫い目に沿って裾までを測りますが、念のため採寸ガイドも確認しておくと安心です。

特に、海外ブランドやセレクトショップの商品は、表記方法が異なることもあります。

手持ちのスラックスと比較する

ネット通販で失敗を減らすには、手持ちのスラックスと比較するのが効果的です。

自分に合っているスラックスの股下を測り、購入予定の商品と比べてみましょう。

このとき、股下だけでなく、股上、裾幅、わたり幅、ウエストなども合わせて確認すると、より着用イメージがつかみやすくなります。

裾上げ対応の有無を確認する

スラックスをネットで購入する場合は、裾上げ対応があるかどうかも確認しましょう。

ショップによっては、購入時に股下を指定して裾上げできる場合があります。

裾上げを依頼する際は、仕上げたい股下を正確に測ってから注文しましょう。

ただし、裾上げ済みの商品は返品や交換ができない場合もあります。

注文前に、サイズや仕上がり条件をよく確認しておくことが大切です。

スラックスの股下の測り方まとめ

スラックスの股下は、左右の内股の縫い目が合わさる股の付け根部分から、内側の縫い目に沿って裾先までを測ります。

正確に測るためには、スラックスを平らな場所に置き、シワやたるみを軽く整えてから採寸しましょう。

生地を強く引っ張らず、自然な状態で測ることが大切です。

裾上げをする場合は、股下の数値だけでなく、実際に履いたときの裾位置も確認しましょう。

普段合わせる靴を履き、ノークッション、ハーフクッション、ワンクッションなど、仕上がりのイメージを決めておくと失敗しにくくなります。

また、股下は身長だけで決めるものではありません。

股上の深さ、スラックスのシルエット、裾幅、靴とのバランスによって、ちょうどよい長さは変わります。

自分に合う股下を知りたい場合は、手持ちのスラックスの中で丈感が合っているものを測るのが最も確実です。

ネット通販や裾上げの際も、その数値を基準にすると、スラックス選びで失敗しにくくなります。

以上、スラックスの股下の測り方についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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