クールビズ期間の営業担当は、涼しさだけでなく、清潔感や信頼感を保てる服装を意識することが大切です。
クールビズではノーネクタイやノージャケットが認められることが多いものの、営業担当は取引先や顧客と直接会う機会が多いため、社内勤務よりも慎重に服装を選ぶ必要があります。
特に訪問営業や商談では、自社の服装ルールだけでなく、訪問先の業界や企業文化、商談の重要度に合わせた身だしなみが求められます。
クールビズだからといってカジュアルすぎる服装にすると、相手にだらしない印象を与えてしまう可能性があります。
そのため営業担当のクールビズでは、「軽装でも失礼に見えないこと」が重要です。
襟付きシャツ、スラックス、革靴を基本にし、必要に応じてジャケットやネクタイを用意しておくと安心です。
クールビズ期間は企業によって異なる
クールビズの実施期間は、会社や自治体によって異なります。
一般的には5月から9月頃、または5月から10月頃まで実施されることが多いですが、近年は気温や地域、職場環境に合わせて柔軟に運用する企業も増えています。
環境省本省では、2026年度のクールビズを5月1日から9月30日まで集中的に実施するとしています。
ただし、すべての企業がこの期間に統一されているわけではありません。
企業によっては10月末までクールビズを実施したり、通年でノーネクタイや軽装勤務を認めたりするケースもあります。
営業担当の場合は、自社のクールビズ期間だけでなく、訪問先の服装方針にも配慮することが大切です。
相手先がクールビズを実施している場合でも、初回訪問や重要な商談では、ややきちんとした服装を選ぶほうが無難です。
営業担当のクールビズは「清潔感」が最優先
営業担当のクールビズで最も大切なのは、清潔感です。
ジャケットやネクタイを省略すると、シャツやパンツ、靴の状態が目立ちやすくなります。
そのため、服装全体が整っていないと、通常のスーツスタイルよりもだらしなく見えてしまうことがあります。
特に注意したいのは、シャツのシワ、襟元のヨレ、汗ジミ、靴の汚れ、パンツの折り目の乱れです。
クールビズでは服装がシンプルになるぶん、細かな身だしなみが印象を左右します。
営業担当は、自分自身だけでなく会社の印象も背負っています。
涼しく快適に働くことは大切ですが、相手に安心感を与える服装であるかどうかを基準に選ぶことが重要です。
男性営業担当に適した服装
男性営業担当のクールビズでは、襟付きシャツ、スラックス、革靴を基本にすると失敗しにくいです。
ノーネクタイでも問題ない場面は多いですが、シャツの襟元がだらしなく見えないように注意しましょう。
シャツは、白、サックスブルー、淡いグレー、細いストライプなど、ビジネス向きの落ち着いた色柄がおすすめです。
派手な柄や大きなチェック、濃すぎる色は、営業先によってはカジュアルに見えすぎる可能性があります。
ノーネクタイで着る場合は、ボタンダウンやワイドカラーなど、襟の形が崩れにくいシャツを選ぶと清潔感が出ます。
第一ボタンを外しても襟元が整って見えるシャツであれば、クールビズでもきちんとした印象を保ちやすくなります。
パンツはスラックスが基本です。
色はネイビー、グレー、チャコールグレー、ベージュなどが使いやすく、シャツやジャケットとも合わせやすいです。
チノパンは会社や業界によって許容される場合もありますが、訪問営業ではカジュアルに見えやすいため、初回訪問や重要商談ではスラックスを選んだほうが安心です。
靴は革靴やビジネス向けのレザーシューズが適しています。
黒やダークブラウンなど落ち着いた色を選び、汚れや傷が目立たないように手入れしておきましょう。
女性営業担当に適した服装
女性営業担当のクールビズでは、ブラウスやきれいめのカットソーに、パンツまたはスカートを合わせる服装が基本です。
必要に応じて薄手のジャケットやカーディガンを持参すると、訪問先や商談内容に合わせて調整しやすくなります。
トップスは、白、ベージュ、ライトブルー、淡いグレーなど、清潔感のある色が使いやすいです。
透け感が強い素材、胸元が大きく開いたデザイン、カジュアルすぎるTシャツは避けたほうが無難です。
ボトムスは、テーパードパンツ、スラックス、膝丈から膝下丈のスカートなどが適しています。
座ったときに丈が短くなりすぎないものを選ぶと、商談中も安心です。
ワイドパンツも、ビジネス向けの素材や色であれば問題ありません。
靴は、パンプス、ローファー、ビジネス向けのフラットシューズなどが適しています。
長時間歩く営業担当の場合は、見た目だけでなく歩きやすさも重要です。
ただし、サンダルやミュール、派手なデザインの靴は、営業先によっては軽い印象を与えることがあるため注意しましょう。
訪問営業ではジャケットを持参すると安心
クールビズ期間中でも、営業担当はジャケットを完全に不要と考えないほうがよいでしょう。
社内ではノージャケットで問題なくても、訪問先や商談内容によってはジャケットを着用したほうが適切な場合があります。
特に、初回訪問、重要な商談、契約締結、役員や管理職との面談、謝罪訪問などでは、ジャケットを着用することで信頼感や誠実さを伝えやすくなります。
移動中はジャケットを脱いでいても、訪問先に入る前や商談開始時に着用できるよう持参しておくと安心です。
ただし、訪問先から「軽装でお越しください」と案内されている場合は、無理にジャケットを着る必要はありません。
その場合でも、薄手のジャケットを持っておけば、場の雰囲気に合わせて着脱できます。
夏場に着るジャケットは、ネイビー、グレー、チャコールグレー、ベージュなどの落ち着いた色がおすすめです。
素材は、通気性がよく軽いものを選ぶと、暑い時期でも快適に着用できます。
ネクタイは基本不要だが、持参すると安心
クールビズ期間中は、基本的にノーネクタイで問題ありません。
クールビズは、暑い時期に快適に働けるよう、ノーネクタイや軽装を取り入れる考え方だからです。
ただし、営業担当の場合は、ネクタイを完全に不要と考えるのではなく、状況に応じて使えるようにしておくと安心です。
たとえば、初回訪問、重要商談、契約締結、謝罪訪問、役員クラスとの面談、官公庁や金融、不動産、士業など比較的フォーマルな業界への訪問では、ネクタイがあったほうがよい場合があります。
実際に着用するかどうかは、訪問先の雰囲気や相手の服装を見て判断しても構いません。
バッグに一本入れておくだけでも、急な予定変更やフォーマルな場面に対応しやすくなります。
ノーネクタイで商談に臨む場合は、シャツの襟元が崩れないようにすることが大切です。
襟がヨレていたり、首元が開きすぎていたりすると、清潔感が損なわれるため注意しましょう。
半袖シャツは着てもよいが、場面を選ぶ
クールビズでは半袖シャツも一般的に認められています。
外回りが多い営業担当にとって、半袖シャツは暑さ対策として実用的です。
ただし、半袖シャツは長袖シャツよりもカジュアルに見えやすい点に注意が必要です。
既存顧客への定期訪問や、比較的カジュアルな業界への訪問であれば問題ないことも多いですが、初回訪問や重要商談では、長袖の薄手シャツを選んだほうがきちんとした印象を与えやすくなります。
半袖シャツを着る場合は、サイズ感が重要です。
袖が広がりすぎているものや、身幅が大きすぎるものは、だらしなく見えることがあります。
体に合ったサイズで、襟や袖口が整っているものを選びましょう。
ポロシャツは会社や業界によって判断する
ポロシャツは、企業や業界によってはクールビズの服装として認められる場合があります。
特に、IT、Web、広告、スタートアップ、物流、製造業の一部などでは、営業担当でもポロシャツが許容されることがあります。
ただし、すべての営業シーンに適しているわけではありません。
初回訪問や重要商談、金融・不動産・士業・官公庁向けの営業では、ポロシャツよりもワイシャツやビジネスシャツのほうが無難です。
ポロシャツを着用する場合は、無地または控えめな色柄で、襟がきれいに立つものを選びましょう。
大きなロゴ入り、スポーツ用のような光沢素材、派手な色、ヨレた襟のものは避けるべきです。
パンツもデニムではなく、スラックスやきれいめのチノパンを合わせると、営業向けの印象に整えやすくなります。
スニーカーは慎重に判断する
クールビズ期間中でも、営業担当がスニーカーを履く場合は慎重に判断する必要があります。
社内勤務やカジュアルな業界では認められることもありますが、取引先を訪問する営業担当の場合は、革靴やビジネス向けのレザーシューズのほうが無難です。
特に、初回訪問、重要商談、フォーマルな業界への営業では、スニーカーはカジュアルに見えすぎる可能性があります。
金融、不動産、士業、医療、官公庁などの相手先では、足元まできちんとした印象を意識したほうがよいでしょう。
一方で、IT企業やクリエイティブ業界、スタートアップなど、カジュアルな服装文化が根付いている企業では、シンプルなレザースニーカーが許容される場合もあります。
その場合でも、派手な色やスポーツ感の強いデザインは避け、清潔感のあるものを選ぶことが大切です。
営業担当が避けたい服装
クールビズ期間であっても、営業担当には避けたほうがよい服装があります。
代表的なのは、Tシャツ、タンクトップ、派手なポロシャツ、アロハシャツ、ジーンズ、ハーフパンツ、カーゴパンツ、サンダル、ミュール、汚れたスニーカーなどです。
これらは、社内では許容される場合があっても、訪問営業ではカジュアルに見えすぎる可能性があります。
また、服の種類だけでなく、状態にも注意が必要です。
しわの多いシャツ、汗ジミが目立つ服、襟がヨレたシャツ、色あせたパンツ、汚れた靴は、相手に清潔感のない印象を与えてしまいます。
クールビズで失敗しやすいのは、軽装を「ラフな服装」と勘違いしてしまうことです。
営業担当に求められるのは、あくまでビジネスにふさわしい軽装です。
涼しさときちんと感のバランスを意識しましょう。
業界別に見る服装の考え方
営業担当の服装は、訪問先の業界によって調整することが大切です。
同じクールビズ期間でも、相手企業の文化によって適切な服装は変わります。
金融、保険、不動産、士業、医療、官公庁向けの営業では、比較的フォーマルな服装が好まれる傾向があります。
ノーネクタイは許容されても、長袖シャツやジャケット、革靴を基本にしたほうが安心です。
メーカー、商社、BtoBサービス向けの営業では、企業によって服装の基準に差があります。
初回訪問ではジャケットを持参し、相手の雰囲気を見ながら次回以降の服装を調整するとよいでしょう。
IT、Web、広告、クリエイティブ、スタートアップ向けの営業では、比較的カジュアルな服装が受け入れられやすい場合があります。
ただし、初回訪問や重要な提案の場では、襟付きシャツやジャケットを使ってきちんと感を出したほうが信頼につながります。
建設、物流、工場、現場系の営業では、ビジネスマナーだけでなく安全性も重要です。
現場に入る場合は、相手先のルールに従い、作業着、安全靴、ヘルメットなどが必要になることもあります。
オフィス訪問と現場訪問で服装を分けることも検討しましょう。
シーン別のおすすめ服装
初回訪問・重要商談の場合
初回訪問や重要商談では、クールビズ期間中でもややフォーマルな服装を選ぶのが安心です。
男性であれば、白や淡いブルーの長袖シャツに、ネイビーやグレーのスラックス、革靴を合わせるとよいでしょう。
薄手のジャケットを持参し、必要に応じて着用できるようにしておくと安心です。
ネクタイは必須ではありませんが、バッグに入れておくと急な場面にも対応できます。
女性であれば、ブラウスにテーパードパンツや膝下丈スカートを合わせ、薄手のジャケットを持参するとよいでしょう。
色はネイビー、白、グレー、ベージュなどでまとめると、落ち着いた印象になります。
既存顧客への定期訪問の場合
既存顧客への定期訪問では、相手との関係性や訪問先の雰囲気に合わせて、少し軽装にしても問題ないことがあります。
男性であれば、ノージャケット、ノーネクタイ、襟付きシャツ、スラックス、革靴というスタイルが使いやすいです。
訪問先がカジュアルな雰囲気であれば、半袖シャツを選んでもよいでしょう。
女性であれば、ブラウスやきれいめのカットソーに、パンツやスカートを合わせるスタイルが適しています。
冷房対策や商談時の印象調整のために、カーディガンや薄手ジャケットを持っておくと便利です。
カジュアルな業界への訪問の場合
IT、Web、広告、スタートアップなど、比較的カジュアルな業界への訪問では、堅すぎる服装よりも、清潔感のあるビジネスカジュアルがなじむ場合があります。
男性であれば、ボタンダウンシャツやビジネス向けポロシャツに、スラックスやきれいめのチノパンを合わせるスタイルが候補になります。
ただし、初回訪問ではジャケットを持参しておくと安心です。
女性であれば、シンプルなブラウス、落ち着いた色のパンツスタイル、薄手のジャケットやカーディガンを組み合わせると、堅すぎず、きちんとした印象を保てます。
暑さ対策も営業マナーの一部
クールビズ期間の営業では、服装だけでなく暑さ対策も大切です。
外回りが多い営業担当は、移動中に汗をかきやすいため、商談前に身だしなみを整える準備をしておきましょう。
汗拭きシート、ハンカチ、替えのインナー、制汗剤、携帯用ブラシなどを用意しておくと安心です。
訪問先に入る前に汗を拭き、シャツや髪型を整えるだけでも、相手に与える印象は大きく変わります。
インナー選びも重要です。
白シャツを着る場合は、白いインナーよりもベージュ系やライトグレー系のほうが透けにくいことがあります。
また、汗をかきやすい人は、吸汗速乾タイプや汗取りパッド付きのインナーを選ぶと、汗ジミ対策になります。
香水や制汗剤の使いすぎにも注意が必要です。
におい対策は大切ですが、香りが強すぎると相手に不快感を与えることがあります。
営業担当は、清潔感のある自然な身だしなみを意識しましょう。
クールビズでも相手先への配慮を忘れない
営業担当の服装は、自社のルールだけで決めるものではありません。
訪問先の業界、相手の役職、商談内容、関係性によって、適切な服装は変わります。
たとえば、自社ではポロシャツやスニーカーが認められていても、訪問先がフォーマルな業界であれば、相手に合わせてシャツや革靴を選んだほうがよいでしょう。
反対に、相手先がカジュアルな企業であっても、初回訪問では少しきちんとした服装を選んでおくと失敗しにくいです。
服装に迷ったときは、カジュアル寄りにするよりも、ややフォーマル寄りにするのが安全です。
特に営業担当は、第一印象が商談の雰囲気に影響することもあります。
相手に不快感を与えないことを第一に考えましょう。
まとめ
クールビズ期間の営業担当に適した服装は、軽装でありながら清潔感と信頼感を保てる服装です。
基本は、襟付きシャツ、スラックス、革靴を中心にし、必要に応じて薄手のジャケットやネクタイを用意しておくと安心です。
ノーネクタイやノージャケットは問題ない場面が多いものの、初回訪問、重要商談、契約締結、謝罪訪問、役員対応などでは、ジャケットを着用したほうが適切な場合があります。
ポロシャツやスニーカーは、会社や業界によって認められることもありますが、営業担当の場合は慎重に判断しましょう。
訪問先の雰囲気が分からない場合や、商談の重要度が高い場合は、ワイシャツや革靴を選ぶほうが無難です。
クールビズは、単にカジュアルな服装をするためのものではありません。
暑さに配慮しながらも、ビジネスにふさわしい印象を保つための服装です。
営業担当は、涼しさ、清潔感、相手への配慮のバランスを意識して服装を選ぶことが大切です。
以上、クールビズ期間の営業担当に適した服装についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










