日本では、夏の省エネ対策として「クールビズ」が広く知られています。
ノーネクタイやノージャケットなどの軽装を取り入れ、冷房に頼りすぎず快適に働くことを目的とした取り組みです。
では、海外にもクールビズのような制度や習慣はあるのでしょうか。
結論からいうと、海外にもクールビズに近い取り組みはあります。
ただし、日本のように政府主導で全国的に広まり、「夏のビジネスマナー」として定着した例は多くありません。
海外では、クールビズという名称で行われるよりも、省エネ対策・熱波対策・空調温度の規制・職場ごとのドレスコード緩和として実施されるケースが目立ちます。
海外にもクールビズに近い取り組みはある
海外では、日本のクールビズとまったく同じ制度が一般的に広がっているわけではありません。
しかし、暑さやエネルギー問題への対応として、軽装を認めたり、冷房の使用を抑えたりする取り組みは各国で見られます。
たとえば、韓国ではソウル市が夏場の省エネ対策として、職員にショートパンツやサンダルの着用を認めた事例があります。
これは、暑い時期でも快適に働きながら冷房の使用を抑えるという点で、日本のクールビズに近い取り組みといえるでしょう。
また、国連本部では「Cool UN」という取り組みが行われたことがあります。
これは、空調の使用を抑えるために職員へ軽装を促すもので、名称や目的の面でも日本のクールビズに近い事例です。
スペインでも、猛暑やエネルギー危機を背景に、首相がノーネクタイなどの涼しい服装を呼びかけたことがあります。
さらに、公共施設や商業施設などを対象に冷房温度を制限する省エネ策も進められました。
このように、海外にも「暑い時期は軽装にして、冷房の使用を抑える」という考え方はあります。
日本のクールビズとは少し意味合いが違う
ただし、海外の取り組みは、日本のクールビズとは少し性質が異なります。
日本のクールビズは、単なる省エネ対策にとどまりません。
夏でもスーツやネクタイを着用するのが一般的だった日本のビジネス文化に対し、ノーネクタイやノージャケットでも失礼ではないという考え方を広めた点に大きな特徴があります。
つまり、日本のクールビズは、省エネ対策であると同時に、夏のビジネス服装の常識を変えた取り組みでもあります。
一方、海外ではもともと職場や業種によって服装の自由度が高い国もあります。
そのため、日本ほど「夏のビジネス服装を変える」という意味合いが強くならない場合があります。
また、スペインやイタリアのように、エネルギー危機への対応として冷房温度を制限する取り組みが中心になる国もあります。
この場合、軽装はあくまで省エネ対策の一部であり、日本のように「クールビズファッション」として社会的に広まるとは限りません。
国によって取り組み方は異なる
海外のクールビズに近い取り組みは、国や地域によって内容が異なります。
韓国では、自治体や企業が夏の軽装を取り入れる事例があります。
特にソウル市では、職員にショートパンツやサンダルを認めるなど、日本のクールビズに近い取り組みが行われました。
ただし、日本ほど全国的なビジネス習慣として定着しているとは言い切れず、職場や業種による差があります。
国連本部では、「Cool UN」という名称で、空調使用を抑えるために職員へ軽装を促した事例があります。
これは、名称・目的ともに日本のクールビズとよく似た取り組みです。
スペインでは、猛暑やエネルギー危機を背景に、ノーネクタイなどの軽装が呼びかけられました。
また、冷房温度を一定以上に保つ省エネ策も導入されており、服装と空調の両面からエネルギー消費を抑えようとする動きが見られます。
イタリアでは、公共施設などを中心に冷房温度を制限する取り組みが行われました。
ただし、これは服装キャンペーンというより、空調管理を中心とした省エネ政策といえます。
フランスでは、職場の服装は原則として個人の自由とされる一方で、業務上の理由があれば雇用主が一定の服装ルールを設けることもあります。
そのため、日本のクールビズのような全国的なキャンペーンというより、職場ごとのドレスコードや働き方の問題として扱われる傾向があります。
イギリスでは、ビジネス向けの全国的なクールビズ制度は目立ちませんが、熱波時に学校などで制服ルールを緩和し、ブレザーを脱ぐ、軽装を認めるといった対応が行われることがあります。
海外では「クールビズ」というより熱波・省エネ対策の一部
海外の事例を見ると、日本のように「夏のビジネス服装を変えるキャンペーン」として定着しているケースは少数です。
多くの場合、海外では次のような目的で軽装や空調管理が行われています。
- 猛暑や熱波による健康被害を防ぐため
- 冷房の使用を抑えて電力消費を減らすため
- エネルギー危機に対応するため
- 職場や学校の環境を快適に保つため
つまり、海外では「クールビズ」という名称や制度があるというより、暑さや省エネへの対応策として、結果的にクールビズに近い取り組みが行われていると考えるとよいでしょう。
日本のクールビズは海外と比べても特徴的
日本のクールビズが特徴的なのは、政府主導で始まり、企業や官公庁、一般のビジネスパーソンにまで広く浸透した点です。
特に日本では、ビジネスシーンでスーツやネクタイを重視する文化が長く続いてきました。
そのため、ノーネクタイやノージャケットを「きちんとした夏のビジネススタイル」として認めるには、社会全体の意識を変える必要がありました。
クールビズは、その意識改革を進めた取り組みでもあります。
単に涼しい服装をするだけでなく、夏の働き方やビジネスマナーを見直すきっかけになった点が、日本ならではの特徴です。
一方、海外では職場ごとの服装ルールに任されることが多く、国全体で統一的に「夏はこのような服装にしましょう」と呼びかけるケースは多くありません。
そのため、日本のクールビズは、海外と比べても比較的体系化された取り組みといえます。
まとめ
海外にも、クールビズに近い取り組みはあります。
韓国の夏の軽装推奨、国連の「Cool UN」、スペインのノーネクタイ呼びかけ、イタリアの冷房温度制限などは、日本のクールビズと共通する部分があります。
ただし、海外の多くの事例は、日本のように「夏のビジネス服装文化を変えるキャンペーン」として定着したものではありません。
省エネ政策や熱波対策、空調温度の規制、職場ごとのドレスコード緩和として行われるケースが中心です。
そのため、海外の状況を説明する際は、「海外にもクールビズがある」と断定するより、「海外にもクールビズに近い取り組みはある」と表現する方が正確です。
日本のクールビズは、省エネ対策であると同時に、スーツやネクタイを前提としてきたビジネス文化を見直すきっかけになった点で、海外の事例と比べても特徴的な取り組みだといえるでしょう。
以上、海外にもクールビズはあるのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










