クールビズは、2005年に環境省が地球温暖化対策の一環として始めた取り組みです。
夏のオフィスで冷房に頼りすぎず、快適に働けるように、ノーネクタイやノー上着などの軽装を推奨するビジネススタイルとして広まりました。
クールビズの普及を主導した人物として知られているのが、当時の環境大臣だった小池百合子氏です。
ただし、クールビズは小池氏が一人で考案したものというより、環境省が進めた国民運動の一つとして始まったものです。
そのため、正確には「環境省が始め、小池百合子環境大臣が普及を主導した取り組み」と説明するのがよいでしょう。
クールビズが始まった背景
クールビズが始まった背景には、地球温暖化対策への関心の高まりがありました。
2005年当時、日本では温室効果ガスの削減が重要な課題となっており、環境省は「チーム・マイナス6%」という国民運動を展開していました。
その活動の一つとして呼びかけられたのが、夏のオフィスの冷房設定温度を28℃程度にし、それでも快適に働ける服装を取り入れることです。
そこで、スーツにネクタイという従来のビジネススタイルを見直し、ノーネクタイやノー上着でも失礼に見えない夏の軽装が推奨されるようになりました。
つまりクールビズは、単なる服装マナーの変更ではなく、省エネや地球温暖化対策を目的とした取り組みとして始まったものです。
「COOL BIZ」という名前の由来
「COOL BIZ」という名称は、環境省が一般公募した夏の新しいビジネススタイルの愛称の中から選ばれました。
「COOL」には「涼しい」「格好いい」といった意味があり、「BIZ」は「business」を短くした言葉です。
そのため、クールビズには、涼しく快適に、なおかつ効率的で格好よく働くという意味合いが込められています。
現在では、クールビズというと「ノーネクタイで出勤すること」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし本来は、冷房温度の適正化と夏の働きやすい服装を組み合わせた、環境配慮型のビジネススタイルを指す言葉です。
小池百合子氏が果たした役割
クールビズの普及において、小池百合子氏の役割は大きなものでした。
当時の小池環境大臣は、クールビズを単なる省エネ対策としてではなく、新しいライフスタイルとして発信しました。
環境対策というと、我慢や節約といったイメージを持たれやすいものです。
しかしクールビズでは、「暑さを我慢する」のではなく、「服装を工夫して快適に働く」という前向きな考え方が打ち出されました。
また、政治家や企業のトップが率先してノーネクタイや軽装を実践したことも、クールビズが広まる大きなきっかけになりました。
ビジネスの場では、服装の変化に抵抗を感じる人も少なくありません。
そのため、政府や企業の上層部が実際に軽装を取り入れたことで、「クールビズは失礼ではない」「社会的に認められた服装である」という認識が広がっていきました。
クールビズ以前にも似た取り組みがあった
クールビズが始まる前にも、日本では夏の軽装を広めようとする取り組みがありました。
代表的なものが、1979年ごろに提唱された「省エネルック」です。
省エネルックは、石油危機後の省エネ意識を背景に、暑い時期でも冷房に頼りすぎない服装として提案されました。
しかし、当時はデザイン面や社会的な受け入れやすさに課題があり、広く定着するには至りませんでした。
一方、クールビズは「省エネのための服装」というだけでなく、「涼しく、効率的で、格好よく働くためのビジネススタイル」として打ち出されました。
名称や見せ方を工夫し、政府や企業が率先して取り入れたことで、社会に広く浸透していったのです。
クールビズが定着した理由
クールビズが広く定着した理由の一つは、取り組みの内容が分かりやすかったことです。
冷房設定温度を28℃程度にし、その代わりに服装を軽くするという考え方は、企業や官公庁でも導入しやすいものでした。
また、ノーネクタイやノー上着といったスタイルは、働く人にとっても実感しやすい変化でした。
冷房を強くしなくても快適に過ごしやすくなり、電力使用量の削減にもつながります。
さらに、「COOL BIZ」という名称の分かりやすさも普及を後押ししました。
従来の「省エネ」という言葉だけでは、どうしても我慢や節約の印象が強くなりがちです。
しかし「クールビズ」という言葉には、涼しさや格好よさ、働きやすさといった前向きなイメージがあります。
そのため、多くの人に受け入れられやすかったといえるでしょう。
まとめ
クールビズは、2005年に環境省が地球温暖化対策の一環として始めた取り組みです。
普及を主導したのは、当時の環境大臣だった小池百合子氏です。
ただし、クールビズは小池氏が一人で考えたものではなく、環境省が進めた国民運動の中から生まれたものです。
また、「COOL BIZ」という名称も、一般公募された愛称の中から選ばれました。
そのため、クールビズを誰が考えたのかを説明する場合は、次のようにまとめると正確です。
クールビズは、2005年に環境省が地球温暖化対策の一環として始めた取り組みで、当時の環境大臣だった小池百合子氏が普及を主導しました。
クールビズは単なるノーネクタイの習慣ではなく、冷房温度の適正化や省エネを目的とした、夏の新しいビジネススタイルとして日本社会に定着した取り組みです。
以上、クールビズは誰が考えたのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










