外国でも喪服を着るのか

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外国でも、葬儀に参列するときには、普段より控えめで改まった服装をするのが一般的です。

ただし、日本のように、男性は黒い礼服、女性は黒いワンピースやアンサンブルを着るという形式が、世界共通で決まっているわけではありません。

国や地域、宗教、民族、家族の考え方によって、葬儀に適した色や服装は異なります。

そのため、外国にも喪服に相当する服装はありますが、必ずしも日本式の黒い喪服を着るとは限りません。

目次

日本と外国では喪服の考え方が異なる

日本では黒い喪服が広く定着している

日本では、葬儀や告別式に黒い喪服を着ることが一般的です。

男性は黒いスーツに白いシャツ、黒いネクタイを合わせ、女性は黒いワンピースやアンサンブル、スーツなどを着用します。

一般参列者も遺族も黒を基調とした服装を選ぶため、葬儀会場全体が黒い服で統一されることも珍しくありません。

また、日本では葬儀専用のブラックフォーマルが販売されており、普段の黒いスーツやワンピースとは区別して用意する人も多くいます。

外国では手持ちの暗い服を着ることも多い

外国では、葬儀専用の喪服を持たず、手持ちのダークスーツや控えめなワンピースを着ることがあります。

重要なのは、必ず葬儀専用の服を着ることではなく、故人や遺族に配慮した落ち着いた服装を選ぶことです。

黒だけでなく、濃紺やチャコールグレーなど、目立たない暗い色が選ばれる場合もあります。

欧米の葬儀では黒や暗い色が一般的

イギリスの一般的な葬儀

イギリスの一般的な葬儀では、黒や濃紺、チャコールグレーなどの落ち着いた服装が多く選ばれます。

男性は暗色のスーツやジャケット、女性は黒や濃色のワンピース、スーツ、パンツスタイルなどを着用します。

ただし、全員が日本のような葬儀専用のブラックフォーマルを着るとは限りません。

清潔で控えめな服装であれば、黒以外の暗色でも受け入れられることがあります。

また、遺族から特定の色を身に着けるよう案内される場合もあります。

そのようなときは、一般的な服装マナーより、遺族の希望を優先します。

アメリカの一般的な西洋式葬儀

アメリカの一般的な西洋式葬儀でも、黒や濃紺、ダークグレーなどの服装がよく選ばれます。

男性であればダークスーツ、女性であれば暗色のワンピースやスーツ、控えめなパンツスタイルなどが一般的です。

ただし、アメリカは宗教や民族、地域による違いが非常に大きい国です。

キリスト教式、ユダヤ教式、イスラム教式、ヒンドゥー教式、無宗教式などがあり、同じアメリカ国内でも葬儀の服装は異なります。

そのため、「アメリカの葬儀では必ず黒」と一律に考えるのではなく、葬儀案内や遺族の意向を確認することが大切です。

故人の人生をたたえる式では明るい色もある

欧米では、伝統的な葬儀だけでなく、故人の人生をたたえる「セレブレーション・オブ・ライフ」と呼ばれる形式が行われることがあります。

このような式では、故人の好きだった色や、明るい色の服を指定される場合があります。

例えば、次のような案内が出されることがあります。

・黒ではなく明るい色で参列する
・故人の好きだった色を身に着ける
・カジュアルな服装で参列する
・特定のチームカラーや花柄を取り入れる

この場合、黒い喪服を着ることが必ずしも最適とは限りません。

キリスト教の葬儀では黒が絶対ではない

暗い色が一般的でも宗教上の絶対条件ではない

欧米など、キリスト教文化の影響が強い地域では、黒や暗い色が葬儀の服装として広く使われています。

ただし、キリスト教そのものに、すべての参列者が必ず黒い服を着なければならないという世界共通の規則があるわけではありません。

カトリック、プロテスタント、英国国教会、東方正教会など、宗派によって儀式や慣習が異なります。

また、同じ宗派でも、国や地域、家族の考え方によって服装は変わります。

教会の典礼色と参列者の服装は別

教会の葬儀では、司祭の祭服や教会内の布に、白、黒、紫などが使われることがあります。

これらは教会の典礼上の色であり、一般参列者の服装を指定するものではありません。

教会で白や紫が使われているからといって、参列者も同じ色を着なければならないわけではありません。

参列者は、葬儀案内や遺族からの指定がなければ、黒や濃紺などの控えめな服装を選ぶのが一般的です。

ヒンドゥー教の葬儀では白が使われることがある

白は伝統的な喪の色の一つ

ヒンドゥー教の葬儀では、白い服が用いられることがあります。

日本や欧米では黒が喪の色として知られていますが、ヒンドゥー教の伝統では、白が清浄や簡素さを表す色として使われることがあります。

遺族や近しい人が、装飾の少ない白い服を着ることもあります。

ただし、インドは地域、宗派、民族、家庭による違いが非常に大きいため、すべてのヒンドゥー教葬儀で同じ服装をするわけではありません。

外国人が民族衣装を着る必要はない

ヒンドゥー教の葬儀で、現地の民族衣装が使われる場合もあります。

しかし、外国人参列者が無理にサリーやクルタなどを用意する必要はありません。

白や淡い色を中心に、装飾や肌の露出を抑えた服装を選べば対応できる場合があります。

ただし、海外在住のヒンドゥー教徒の葬儀では、現地の文化と融合し、暗色の洋服が着用されることもあります。

白を選ぶべきか、黒でもよいか分からない場合は、遺族や主催者に確認するのが確実です。

イスラム教の葬儀では慎み深い服装が重視される

黒が必須ではない

イスラム教の葬儀では、参列者が必ず黒い服を着るという世界共通の決まりはありません。

国や地域によって黒、白、暗色などが使われることはありますが、特定の色よりも、派手さや肌の露出を抑えた慎み深い服装が重視されます。

男性は、長ズボンと長袖のシャツ、または控えめなスーツなどを選びます。

女性は、腕や脚が隠れる、体の線を強調しすぎない服装を選ぶと安心です。

モスクでは服装の案内に従う

葬儀がモスクで行われる場合、入口で靴を脱ぐことがあります。

女性については、モスクによって頭を覆うよう案内されることがありますが、すべてのモスクで一律に求められるわけではありません。

念のため、無地のスカーフを持参し、必要な場合に使用できるようにしておくと安心です。

また、男女が別の場所で礼拝や葬儀に参加する場合もあります。会場スタッフや遺族の案内に従いましょう。

ユダヤ教の葬儀では控えめな服装を選ぶ

黒や暗色が選ばれることが多い

ユダヤ教の葬儀でも、黒や濃紺、グレーなどの控えめな服装がよく選ばれます。

ただし、黒でなければ失礼になるという絶対的な決まりではありません。

男性はジャケットやスーツ、女性は露出を抑えたワンピース、スカート、パンツスタイルなどを着用します。

宗派や共同体によっては、より保守的な服装が求められる場合があります。

男性が頭を覆うことがある

ユダヤ教の葬儀では、男性がキッパと呼ばれる小さな帽子を着用する場合があります。

シナゴーグや葬儀会場で貸し出されることもあるため、自分で用意していなくても対応できることがあります。

女性が頭を覆うかどうかは、宗派や会場によって異なります。

正統派、保守派、改革派などで習慣が異なるため、初めて参列するときは、会場の案内に従うことが大切です。

中国系の葬儀では白と黒の両方が使われる

白は伝統的な喪の色

中国系の伝統的な葬儀では、白が喪の色として使われてきました。

遺族が白い布や喪章、簡素な服を身に着ける慣習が見られることもあります。

一方、現在では西洋文化の影響もあり、黒や濃色の服装も広く使われています。

一般参列者が黒いスーツや暗色の服を着る葬儀も少なくありません。

地域や宗教によって異なる

中国系の葬儀といっても、中国本土、香港、台湾、シンガポール、マレーシアなどで習慣は異なります。

また、仏教、道教、キリスト教、無宗教など、葬儀の宗教的背景によっても服装が変わります。

そのため、「中国の葬儀では必ず白」と決めつけることはできません。

白や黒が使われる可能性があることを理解したうえで、遺族や主催者の案内を確認しましょう。

韓国の葬儀では黒い服が一般的

現代では黒や暗色が広く使われる

韓国では、現在の一般参列者は黒や濃色の服を着ることが多くなっています。

男性は黒や暗色のスーツ、女性は黒いワンピースやスーツ、落ち着いたパンツスタイルなどを選ぶのが一般的です。

日本の葬儀と似た服装に見えることもありますが、細かなマナーや儀礼は異なります。

伝統的な喪服が使われる場合もある

韓国には伝統的な喪服や儀礼もありますが、現在の葬儀ですべての参列者が伝統衣装を着るわけではありません。

遺族の服装や喪章、儀礼の形式は、葬儀場、宗教、家族の方針によって異なります。

一般参列者は、黒や暗色の控えめな服装を選び、現地の案内に従うのが無難です。

アフリカの葬儀は国や民族によって大きく異なる

黒や白を着る地域もある

アフリカには多数の国、民族、言語、宗教があり、葬儀の服装を一つにまとめることはできません。

黒い服を着る地域もあれば、白を着る地域、特定の色を喪の色として使う地域もあります。

イスラム教徒が多い地域、キリスト教徒が多い地域、伝統宗教が残る地域でも服装は異なります。

伝統衣装や特定の色を着る場合もある

一部の地域や民族では、葬儀に伝統衣装や柄物の布を着用することがあります。

例えば、赤や黒などの特定の色が、遺族や参列者の立場を表す場合もあります。

ただし、「アフリカの葬儀は色鮮やか」と一括りにするのは正確ではありません。

厳粛な黒い服装が中心の葬儀も多いため、国や民族、宗教を確認する必要があります。

中南米の葬儀では黒や暗色も一般的

カトリック文化の影響が強い地域もある

中南米では、カトリック文化の影響を受けた葬儀が多く、黒や暗色の服が選ばれることがあります。

男性は暗色のスーツやシャツ、女性は黒や濃色のワンピース、スカート、パンツスタイルなどを着用します。

ただし、中南米にも多数の国や民族があり、すべての地域で同じ習慣があるわけではありません。

祭礼と一般の葬儀を混同しない

中南米には、死者をしのぶ色彩豊かな祭礼や追悼行事があります。

しかし、そのような祭礼があるからといって、通常の葬儀でも鮮やかな服を着るとは限りません。

特に、メキシコの死者の日などの文化行事と、個人の通夜や葬儀は別のものです。

一般の葬儀に参列するときは、遺族から特別な指定がない限り、黒や暗色の控えめな服装を選ぶのが無難です。

白い服を着る人と白い布に包まれる故人は区別する

葬儀文化を理解するときは、誰がどの場面で白を使うのかを区別する必要があります。

白が使われる場面には、主に次の3つがあります。

・遺族が白い服を着る
・一般参列者が白い服を着る
・故人を白い布や死装束で包む

例えば、イスラム教やユダヤ教では、故人を白い布や簡素な白い死装束で包むことがあります。

しかし、故人が白い布で包まれるからといって、参列者全員が白い服を着るという意味ではありません。

ヒンドゥー教でも、遺族や近親者が白を着る場合と、一般参列者の服装が必ずしも同じとは限りません。

「その文化では白が使われる」という情報だけで判断せず、誰が白を着るのかを確認することが大切です。

海外の葬儀に参列するときの服装

まず葬儀案内を確認する

海外の葬儀に参列する場合は、最初に葬儀案内や招待状を確認します。

次のような服装指定が書かれていることがあります。

・黒い服で参列してください
・明るい色でお越しください
・故人の好きだった色を着てください
・カジュアルな服装で構いません
・白い服を着用してください
・民族衣装で参列してください

指定がある場合は、一般的な葬儀マナーよりも、その案内を優先しましょう。

宗教と会場を確認する

服装指定がない場合は、故人や遺族の宗教、葬儀が行われる場所を確認します。

教会、モスク、シナゴーグ、寺院、葬儀会館など、会場によって必要な配慮が異なることがあります。

例えば、モスクでは靴を脱ぐ場合があり、シナゴーグでは男性が頭を覆う場合があります。

会場の案内や、遺族からの説明に従うことが重要です。

分からない場合は暗色で控えめな服装を選ぶ

服装の指定や宗教が分からない場合は、黒、濃紺、ダークグレーなどの無地で、露出や装飾を抑えた服装が比較的無難です。

男性は暗色のスーツやジャケットと長ズボン、女性は暗色のワンピース、スーツ、パンツスタイルなどを選びます。

ただし、ヒンドゥー教など、白い服が重視される可能性がある葬儀では、事前に確認した方が安心です。

海外の葬儀で避けた方がよい服装

国や宗教による違いはありますが、服装指定がない場合、次のような服は避けた方が無難です。

・鮮やかで目立つ色
・大きな柄やロゴが入った服
・強い光沢がある服
・露出が多い服
・体の線を強調しすぎる服
・破れやダメージ加工がある服
・ビーチサンダルや極端にカジュアルな靴
・大きなアクセサリー
・派手な香水

ただし、遺族から明るい色やカジュアルな服装を指定されている場合は、その指示に従います。

外国でも喪服を着るのかについてのまとめ

外国でも、葬儀では普段より控えめで改まった服装を着るのが一般的です。

ただし、日本の黒いブラックフォーマルが世界共通の喪服というわけではありません。

欧米の一般的な西洋式葬儀では、黒や濃紺、チャコールグレーなどの暗色がよく選ばれます。

一方、ヒンドゥー教の葬儀では白が使われることがあり、イスラム教では特定の色よりも慎み深い服装が重視されます。

ユダヤ教の葬儀では、控えめな服装に加えて、宗派によって頭を覆う習慣があります。

また、中国系の伝統的な葬儀では白が使われてきましたが、現在は黒や濃色も広く用いられています。

海外の葬儀に参列するときは、国名だけで判断せず、次の順番で確認することが大切です。

・葬儀案内に服装指定があるか
・故人や遺族の宗教は何か
・葬儀が行われる施設に服装上の決まりがあるか
・遺族や現地の知人に確認できるか

服装が分からない場合は、黒や濃紺などの控えめな服を選び、遺族や主催者の意向を最優先にしましょう。

以上、外国でも喪服を着るのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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