ブレザーのボタンが取れそうになったり、実際に外れてしまったりすると、「自分で直せるのだろうか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、基本の手順さえ押さえておけば、ブレザーのボタン付けは家庭でも十分に対応できます。
ただし、シャツのボタンと同じ感覚で縫ってしまうと、留めにくくなったり、すぐに取れたりすることがあるため注意が必要です。
特にブレザーは生地に厚みがあり、ボタンにもある程度の重さがあるため、少し浮かせて付けることやしっかり補強することが大切です。
この記事では、ブレザーのボタンの縫い方について、種類ごとの違いや具体的な手順、失敗しにくいコツまで詳しく解説します。
ブレザーのボタンにはどんな種類がある?
ブレザーに使われるボタンは、大きく分けると次の2種類です。
平ボタン
表面が平らで、2つ穴または4つ穴が開いている一般的なボタンです。
制服風のブレザーやカジュアルジャケットでもよく見られます。
足つきボタン
ボタンの裏側に、糸を通すための輪状のパーツが付いているタイプです。
見た目がすっきりしており、ジャケットやコートなどにもよく使われます。
どちらもブレザーで使われますが、構造が異なるため、縫い方のポイントも少し変わります。
ボタン付けの前に準備するもの
まずは必要な道具をそろえましょう。
- 針
- ボタン
- はさみ
- 糸
- 糸通し
- つまようじ、またはマッチ棒
- 指ぬき
- チャコペンや印付け用のペン
糸はできるだけ丈夫なものを選ぶ
ブレザーのボタンには、一般的な縫い糸よりも、ボタン付け向きの丈夫な糸を使うのが理想です。
前ボタンのように負荷がかかる部分は特に、強度のある糸のほうが安心です。
色は、もとの糸の色や生地の色に近いものを選ぶと自然に仕上がります。
黒やネイビーのブレザーなら、黒・濃紺・グレー系がなじみやすいでしょう。
ボタンを付ける位置を確認する
ボタン付けで意外と大切なのが、位置合わせです。
位置が少しでもずれると、前を閉じたときにシルエットが崩れたり、見た目が不自然になったりします。
位置を確認する方法
- 元の糸跡が残っていれば、その位置に合わせる
- ボタンホールの中心と合うか確認する
- 左右の高さがそろっているか見る
- 前を軽く閉じて、自然な位置に印を付ける
もともとの位置がわからない場合は、無理に感覚で決めず、ボタンホールの中心にくる位置を確認してから印を付けるのが失敗しにくい方法です。
平ボタンの縫い方
ここでは、2つ穴または4つ穴の平ボタンの付け方を解説します。
糸を準備する
糸は40〜50cmほどに切ると扱いやすく、絡まりにくくなります。
長すぎると途中でねじれたり、玉になったりしやすいため、適度な長さにするのがポイントです。
丈夫に仕上げたい場合は2本取りにし、端をそろえて玉結びを作ります。
裏側から針を出す
ブレザーの裏から針を入れ、表側に出します。
玉結びが裏側で止まるようにしてください。
以前の縫い跡が残っているなら、その跡を使うと自然に仕上がります。
ボタンを置く
印を付けた位置にボタンをのせ、穴に針を通して仮に固定します。
ボタンと生地の間に少し隙間を作りながら縫う
ブレザーは生地が厚く、ボタンホールにも厚みがあります。
そのため、ボタンを生地にぴったり押し付けるように縫うと、留めにくくなってしまいます。
そこで、ボタンの下につまようじやマッチ棒を1本はさんで、少し浮かせた状態で縫うのが基本です。
- 2つ穴ボタンなら、穴を交互に往復する
- 4つ穴ボタンなら、平行または十字に縫う
縫う回数は6回前後を目安にし、ボタンの重さや生地の厚みに応じて必要なら少し増やします。
糸足を作る
縫い終わったら、つまようじを抜きます。
次に、ボタンを少し持ち上げて、ボタンと生地の間にできた糸の束に糸を数回巻き付けます。
これが「糸足」です。
糸足を作ることで、次のようなメリットがあります。
- ボタンホールに通しやすくなる
- 生地に余計な力がかかりにくくなる
- 見た目がきれいに整いやすい
巻き付ける回数は3〜5回ほどが目安です。
裏でしっかり留める
最後に針を裏側へ通し、返し縫いするようにして固定します。
そのあと玉止めをして、糸を切れば完成です。
糸端は切りすぎず、少しだけ残しておくと安心です。
足つきボタンの縫い方
足つきボタンは、ボタンの裏側にあらかじめ「足」が付いているため、平ボタンとは少し手順が異なります。
裏から針を出す
糸を玉結びしたら、ブレザーの裏側から表へ針を出します。
ボタンの足に針を通す
足つきボタンの裏の輪に針を通し、そのまま生地へ戻します。
同じ動作を繰り返して固定する
この動きを繰り返して、ボタンをしっかり固定します。
回数は平ボタンと同じく、6回前後を目安にするとよいでしょう。
支え糸を軽く補強する
足つきボタンは、平ボタンのように大きな糸足を作る必要はありません。
ただし、縫い終わりに支えている糸の周囲を数回巻いて補強しておくと、摩耗しにくくなり、取れにくさが増します。
裏で玉止めする
最後に裏で返し縫いして玉止めし、糸を切れば完成です。
ブレザーのボタン付けで大切なコツ
ボタンを締め付けすぎない
ブレザーのボタンは、シャツボタンのようにぴったり付けるよりも、少し余裕を持たせたほうが使いやすくなります。
特に前ボタンは、ホールに通すことを考えて、適度なゆとりを持たせましょう。
強度のある糸を使う
頻繁に開け閉めする部分は、どうしても負担がかかります。
見た目だけでなく耐久性も考え、できるだけ丈夫な糸を選ぶのがおすすめです。
元の縫い跡を活かす
ボタンが外れた場合は、以前の縫い跡を活かして付け直すと、位置がずれにくく、仕上がりも自然です。
裏ボタンで補強するとさらに長持ちする
重いボタンや負荷のかかる場所では、裏側に小さな補強ボタンを付ける方法もあります。
これにより、生地への負担が分散され、表地が傷みにくくなります。
よくある失敗例
位置がずれている
ボタンホールの中心と合っていないと、前を閉じたときに見た目が崩れます。
ボタンをぴったり縫い付けてしまう
隙間がないと、ボタンホールに通しにくくなります。
ブレザーでは適度なゆとりが重要です。
糸の強度が足りない
普通の細い糸だと、見た目は付いていてもすぐに取れてしまうことがあります。
裏の留めが甘い
表側ばかり気にして、裏の処理が不十分だと、使用中にほどける原因になります。
初心者におすすめの基本手順
初めてブレザーのボタンを付ける場合は、次の流れを覚えておくと安心です。
- 元の位置を確認する
- 裏から針を出す
- つまようじをはさんでボタンを縫う
- つまようじを抜く
- 糸足を作る
- 裏でしっかり玉止めする
この流れを押さえておけば、一般的な平ボタンなら十分対応しやすくなります。
まとめ
ブレザーのボタンの縫い方で大切なのは、単にボタンを付けることではなく、取れにくく、留めやすい状態に仕上げることです。
特に平ボタンでは、
- 少し浮かせて縫う
- 糸足を作る
- 裏でしっかり留める
この3点が重要になります。
また、足つきボタンは大きな糸足こそ不要ですが、最後に軽く補強しておくことで、より丈夫に仕上がります。
自宅でも基本を押さえれば十分きれいに直せるので、ボタンが取れかけたときは、慌てずに一つずつ確認しながら作業してみてください。
以上、ブレザーのボタンの縫い方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









