ブーツの正しい脱ぎ方について

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ブーツは履き方だけでなく、脱ぎ方でもコンディションに差が出ます。

毎回なんとなく脱いでいると、かかとまわりが傷みやすくなったり、履き口がよれたり、型崩れしやすくなることがあります。

特にレザーブーツやサイドゴアブーツ、レースアップブーツ、エンジニアブーツのように作りがしっかりしている靴ほど、脱ぐときの動作がブーツに与える影響は小さくありません。

とはいえ、特別に難しいことをする必要はありません。

基本は、無理な力をかけず、ブーツを支えながら丁寧に脱ぐことです。

ここでは、ブーツを傷めにくい正しい脱ぎ方の基本と、種類ごとのコツ、やってしまいがちなNG例まで詳しく解説します。

目次

ブーツの正しい脱ぎ方の基本

ブーツを脱ぐときに大切なのは、勢いで引き抜かないことです。

急いで脱ごうとすると足だけを強く引っ張ったり、反対の足でかかとを踏んだりしがちですが、こうした脱ぎ方はブーツの一部に負担が集中しやすくなります。

基本の流れは次の通りです。

  1. 安定した姿勢で脱ぐ
  2. 紐やファスナーなどを必要な分だけ緩める
  3. ブーツを手で支えながら、まっすぐ抜く
  4. 脱いだ後に形を軽く整える

この流れを意識するだけでも、ブーツへの負担はかなり減らせます。

まずは安定した姿勢で脱ぐ

ブーツは、できれば座った状態か、少なくともぐらつかない安定した姿勢で脱ぐのがおすすめです。

立ったまま無理に脱ぐと、片足に体重がかかった状態で強引に引っ張ることになりやすく、かかとや履き口に偏った負担がかかることがあります。

必ず座らなければいけないというわけではありませんが、硬めのブーツや脱ぎにくいブーツほど、座って脱いだほうが丁寧です。

締め具をきちんと緩めてから脱ぐ

ブーツを傷めやすい原因のひとつが、締めたまま無理に足を抜くことです。

たとえば、

  • レースアップブーツなら紐を適度に緩める
  • サイドジップブーツならファスナーをしっかり下まで下ろす
  • バックル付きなら必要に応じて緩める

といったひと手間を入れるだけで、脱ぐときの抵抗がかなり減ります。

特に編み上げタイプはホールド感が強いため、紐を十分に緩めずに脱ごうとすると、甲まわりや羽根部分、かかとまわりに無理な力がかかりやすくなります。

ブーツを支えながら、まっすぐ脱ぐ

脱ぐときは、ブーツを手で軽く支えながら、足をまっすぐ抜くのが基本です。

このとき大切なのは、足だけを暴れさせるように引き抜かないことです。

かかとを少し浮かせながら、ヒール側や履き口を手で支え、無理にこじらずゆっくり抜いていきます。

脱げにくい場合は、足首を少し動かすこと自体は自然ですが、強くねじってこじ開けるように脱ぐのは避けたほうが無難です。

反対の足で踏んで脱ぐのは避けたほうがよい

ブーツを早く脱ごうとして、反対の足でかかとを踏んで脱ぐ人は少なくありません。

ただ、この方法は後ろ側に負担が集中しやすいため、基本的にはおすすめしにくい脱ぎ方です。

とくに負担がかかりやすいのは、次のような部分です。

  • かかとまわり
  • 履き口の後ろ側
  • 後部の縫い目やパイピング
  • ヒール周辺

一度ですぐに大きなダメージになるとは限りませんが、習慣になると型崩れや傷みの原因になりやすいため、できるだけ避けたほうがよいでしょう。

ブーツジャックは脱ぎにくいブーツに有効

プルオンブーツやウエスタンブーツなど、構造上どうしても脱ぎにくいタイプでは、ブーツジャックのような専用道具が役立つことがあります。

ブーツジャックは、かかと側を固定しながら足を抜きやすくする道具です。

ただし、どんなブーツにも万能というわけではなく、細いヒールのブーツや繊細な素材のものでは相性に注意が必要です。

使う場合は、勢いよく引き抜かず、ブーツに過度な力が集中しないよう丁寧に使うことが大切です。

種類別の正しい脱ぎ方

レースアップブーツの脱ぎ方

ワークブーツや編み上げブーツなど、紐でしっかり固定するタイプは、脱ぐ前に足首まわりが無理なく動く程度まで紐を緩めるのがポイントです。

脱ぎ方の流れ

  1. 安定した姿勢になる
  2. 紐をほどく
  3. 足首に抵抗が出にくい程度まで紐を緩める
  4. ベロを少し前に出して開口部を広げる
  5. ブーツを支えながら、足をまっすぐ抜く

注意点

レースアップブーツはフィット感が高いため、紐をほとんど緩めずに脱ぐと負担が増えます。

毎回すべてを大きく緩める必要はありませんが、少なくとも足首まわりに無理が出ない程度には調整したほうが安心です。

サイドゴアブーツの脱ぎ方

サイドゴアブーツは、比較的脱ぎ履きしやすい反面、雑に扱うと履き口やゴア部分に負担がかかりやすいタイプです。

脱ぎ方の流れ

  1. 安定した姿勢になる
  2. 必要に応じてプルタブを持つ
  3. もう一方の手でヒール側や履き口を軽く支える
  4. 無理にこじらず、足をまっすぐ抜く

注意点

プルタブは本来使うために付いているパーツなので、使うこと自体は問題ありません。

ただし、タブだけを頼りに強く引っ張るような使い方を繰り返すと、履き口まわりに偏った負担がかかる可能性があります。

タブは補助として使いながら、できればブーツ本体も手で支えて脱ぐとより丁寧です。

サイドジップブーツの脱ぎ方

サイドジップ付きのブーツは、ジップを活用するのが基本です。

ファスナーを十分に開けずに脱ごうとすると、ジップまわりや革に無理な力がかかりやすくなります。

脱ぎ方の流れ

  1. 安定した姿勢になる
  2. ファスナーをしっかり下まで下ろす
  3. 履き口やヒール側を手で支える
  4. 足をゆっくり抜く

注意点

ファスナーが途中までしか開いていない状態で脱ぐと、開口部が狭いまま足を抜くことになるため、負担が大きくなります。

開閉が渋いときは無理をせず、汚れや状態も確認したほうがよいでしょう。

エンジニアブーツ・ペコス・プルオンブーツの脱ぎ方

紐もジップもないプルオンタイプは、どうしても脱ぐときに抵抗が出やすい構造です。

そのため、無理に勢いで脱がないことが特に大切です。

脱ぎ方の流れ

  1. 安定した姿勢になる
  2. 履き口やヒール側を軽く持つ
  3. かかとを少し浮かせる
  4. 強いねじりをかけず、ゆっくり足を抜く

注意点

このタイプは足首を少し動かしながら脱ぐこと自体は自然ですが、脱げないからといって強くひねったり、勢いで引っ張ったりすると、筒部分やかかとまわりに無理がかかることがあります。

脱ぎにくい場合は、焦って力任せにいくのではなく、姿勢を整えたり、必要に応じてブーツジャックの使用を検討するのが現実的です。

脱いだ後にやっておきたいこと

ブーツは、脱ぎ方だけでなく脱いだ後の扱いでも状態が変わります。

少し手をかけるだけで、見た目の維持にもつながります。

形を軽く整える

脱いだ直後に、履き口やベロ、筒のねじれなどを軽く整えておくと、型崩れしにくくなります。

必要に応じてシューツリーを入れる

レザーブーツであれば、シューツリーを使うことで形を保ちやすくなります。

履きジワを整えたり、内部の湿気対策の助けになったりする点でも有効です。

湿っているときは少し乾かしてから収納する

履いた直後のブーツ内部には湿気が残っています。

とくに雨の日や長時間履いた後は、すぐに密閉した場所へしまうより、風通しのよい場所で少し落ち着かせてから収納したほうが扱いやすいです。

やってしまいがちなNGな脱ぎ方

反対の足で毎回踏んで脱ぐ

手軽ですが、後ろ側に負担が集中しやすくなります。

紐をほとんど緩めずに足だけ引き抜く

レースアップブーツでは特に負担が大きくなりやすい脱ぎ方です。

ファスナーを途中までしか開けない

サイドジップブーツでは、ジップまわりのストレスが増えやすくなります。

脱げないから強くひねる

多少の足首の動きは自然でも、強いねじりでこじるように脱ぐのは避けたいところです。

濡れたまま放置してすぐ収納する

湿気がこもりやすく、コンディション維持の面ではあまりよくありません。

ブーツを長持ちさせるためのポイント

ブーツをきれいに長く履くためには、脱ぐときに次の点を意識すると効果的です。

  • できるだけ安定した姿勢で脱ぐ
  • 締め具は必要に応じてきちんと緩める
  • 無理にこじらず、まっすぐ抜く
  • 反対の足で踏んで脱ぐ習慣は避ける
  • 脱いだ後は形を整える
  • 湿気があるときは少し休ませてから収納する

こうした基本を続けるだけでも、ブーツの見た目や履き心地を保ちやすくなります。

まとめ

ブーツの正しい脱ぎ方は、特別なテクニックが必要なものではありません。

大切なのは、無理な力をかけず、ブーツを支えながら丁寧に脱ぐことです。

特に意識したいのは、次の3点です。

  • 勢いで引き抜かない
  • 締め具をきちんと緩める
  • 反対の足で踏んで脱ぐのを習慣にしない

この基本を押さえるだけでも、かかとまわりや履き口への負担を抑えやすくなります。

ブーツを長持ちさせたいなら、履いた後のケアと同じくらい、脱ぐときの扱いにも気を配るのがおすすめです。

以上、ブーツの正しい脱ぎ方についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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