スニーカーを履いて歩いたときに、「キュッキュッ」「ペコペコ」「ミシミシ」といった音が鳴ることがあります。
見た目に問題がなくても音が気になると、不具合ではないかと不安になりやすいものです。
スニーカーの異音は、必ずしも故障とは限りません。
靴の内部で起こる摩擦や、床との相性、湿気、サイズのズレなど、さまざまな要因で発生します。
まずは音の原因を見極めたうえで、適切に対処することが大切です。
スニーカーから音が鳴る主な原因
インソールと足裏の摩擦
スニーカーの異音でよくあるのが、インソールと足裏の摩擦です。
歩くたびに足が靴の中でわずかに動くと、インソール表面とのこすれによって音が出ることがあります。
とくに起こりやすいのは、足に汗をかきやすい場合や、インソール表面が滑りやすい場合です。
サイズが少し大きく、足が靴の中で動いてしまうと、さらに音が出やすくなります。
靴下の素材との相性が影響することもあります。
アウトソールと床材の相性
靴底と床材の相性によって音が鳴ることもあります。
ショッピングモールや駅、オフィスなどのなめらかな床では、ラバーソールが擦れて「キュッキュッ」と音が出やすくなります。
これは靴自体の故障ではなく、床面との摩擦によるものです。
床が少し湿っている場合や、歩くときに足裏が横に滑るような癖がある場合は、音が目立ちやすくなります。
新品のスニーカーはソールがまだなじんでおらず、床材との相性によって音が出やすいこともあります。
ソール内部の構造や接着状態の影響
「ペコペコ」「パコパコ」といった音がする場合は、ソール内部の構造や接着状態が関係していることがあります。
インソールの下にわずかなズレがあったり、接着部分に浮きが生じていたりすると、体重がかかるたびに音が出ることがあります。
また、クッション材のへたりや、モデルごとの内部構造によって異音が出る場合もあります。
こうした音は、足裏の摩擦音とは違い、靴そのものから鳴っているように感じやすいのが特徴です。
シュータンやアッパーのこすれ
甲の部分や履き口まわりから音がする場合は、シュータンやアッパーの素材同士が擦れている可能性があります。
とくに合成皮革や表面加工された素材では、歩いて足が曲がるたびに「ギュッ」「キュッ」といった音が出ることがあります。
靴紐の締め方に偏りがあると、シュータンが片側に寄り、片側だけが擦れやすくなることもあります。
新品で素材がまだ硬い段階では、こうした音が出やすい傾向があります。
湿気や水分の影響
雨の日に履いた後や、蒸れやすい状態で長時間履いた後は、靴の内部に湿気がこもりやすくなります。
湿気が残ると、インソールと足裏の摩擦が強くなったり、素材同士が擦れやすくなったりして、異音の原因になることがあります。
とくに十分に乾かさないまま履き続けると、音がなかなか解消しないことがあります。
濡れた後は、まずしっかり乾燥させることが重要です。
サイズやフィット感の不一致
サイズが合っていないスニーカーも、異音の原因になります。
大きめの靴では、歩くたびに足が前後左右に動いて内部摩擦が起こりやすくなります。
一方で、小さめの靴でもアッパーに余計な負荷がかかり、結果として異音につながることがあります。
長さだけでなく、幅や甲の高さが合っていない場合にも違和感や擦れが起きやすいため、サイズ表記だけでなく実際のフィット感を確認することが大切です。
歩き方の癖
靴に大きな問題がなくても、歩き方によって音が出やすくなることがあります。
たとえば、着地のときに足が横に滑る、かかとから強く打ちつける、つま先の抜けが悪いといった癖があると、床との摩擦音や靴内部のこすれ音が強く出ることがあります。
同じスニーカーでも、人によって音の出方が違うことがあるのはこのためです。
音の種類ごとに考えられる原因
キュッキュッという音
キュッキュッという音は、摩擦が原因であることが多いです。
インソールと足裏の擦れ、アウトソールと床材の相性、シュータンやアッパーのこすれ、湿気による影響などが考えられます。
この音は比較的よくあるもので、必ずしも故障とは限りません。
ただし、どこから鳴っているのかを確認することが大切です。
ペコペコ・パコパコという音
ペコペコ、パコパコといった音は、インソール下のズレや、ソールまわりの構造、接着状態が関係していることがあります。
とくに片足だけ強く鳴る場合や、買ったばかりなのに違和感がある場合は、個体差や初期不良の可能性も考えられます。
ミシミシ・ギシギシという音
ミシミシ、ギシギシという音は、アッパーの素材同士のこすれや、補強パーツ付近の干渉、経年による素材の変化などが原因になることがあります。
硬めの素材を使った靴や、長く履いているスニーカーで出やすい傾向があります。
スニーカーから音が鳴るときの対処法
まずは音の発生箇所を確認する
最初に行いたいのは、どこから音が出ているのかを確認することです。
靴の内部からなのか、ソールからなのか、床との接触によるものなのかで、対処法が変わります。
その場で体重移動をしてみる、別の床で歩いてみる、インソールを外して試す、靴下を替えてみるといった方法で、原因の見当をつけやすくなります。
音の種類だけで断定するのではなく、発生箇所まで確かめることが重要です。
インソールを外して乾燥させる
内部の湿気が原因になっている場合は、しっかり乾燥させるだけで改善することがあります。
インソールを取り外せるタイプであれば、外して別々に乾かすのが効果的です。
乾燥させるときは、風通しのよい日陰に置き、必要に応じて新聞紙や吸湿材を使うとよいでしょう。
直射日光や強い熱は、素材や接着部分を傷めるおそれがあるため避けたほうが安心です。
靴下を見直す
靴下を替えるだけで音が軽減することもあります。
薄くて滑りやすい靴下や、蒸れやすい素材の靴下は、足裏とインソールの摩擦音につながることがあります。
少し厚みのあるものや、吸湿性のよい靴下に替えると、足のズレが抑えられて音が出にくくなることがあります。
インソールの位置を調整する
インソールがわずかにずれていたり、浮いていたりすると、それだけで音の原因になることがあります。
一度取り外して入れ直し、きちんと収まっているか確認してみると改善することがあります。
それでも解消しない場合は、サイズに合った新しいインソールに交換するのもひとつの方法です。
クッション性だけでなく、滑りにくさやフィット感も重視して選ぶと使いやすくなります。
靴紐の締め方を調整する
アッパーやシュータンのこすれが原因と思われる場合は、靴紐の締め方を見直すのが効果的です。
シュータンが中央からずれていないか確認し、甲の部分だけを強く締めすぎないように調整すると、擦れが軽減することがあります。
左右の締め具合に偏りがあると、片側だけに負担がかかって音が出やすくなるため、均等に締めることを意識するとよいでしょう。
床との相性を確認する
特定の床だけで音が鳴る場合は、スニーカーの不具合ではなく、床材との相性が原因の可能性が高いです。
屋外のアスファルト、自宅の床、別の店舗の床など、複数の場所で履き比べると判断しやすくなります。
この場合は、靴底の汚れを落としたり、少し履きならしたりすることで改善することがあります。
歩くときに足を横に滑らせないことも大切です。
応急処置は慎重に行う
足裏とインソールの摩擦音に対しては、パウダー類が応急処置として役立つことがあります。
ただし、使いすぎると滑りやすくなったり、内部が汚れたりすることがあるため、試す場合はごく少量にとどめるべきです。
あくまで補助的な方法として考え、まずは乾燥、靴下の見直し、インソールの調整といった基本的な対処を優先したほうが安心です。
ソールの浮きや異常を確認する
ペコペコ音や片足だけの異音がある場合は、ソールの浮きや接着の異常がないか確認してください。
つま先やかかとの接着部分を見て、浮きやすき間がないかを確認し、手で軽く曲げたときにも音がするかを見てみると判断しやすくなります。
軽度の補修で対応できる場合もありますが、ズレたまま無理に直そうとすると、かえって状態を悪化させることがあります。
接着部分の異常が疑われる場合は、自己判断で処置するよりも、購入店や修理店に相談するほうが安全です。
修理や相談を検討したほうがよいケース
次のような場合は、セルフケアだけで済ませず、購入店や修理店に相談したほうが安心です。
- 片足だけ明らかに強く音が鳴る
- 音が次第に大きくなっている
- ソールの浮きや剥がれが見える
- 歩くときにぐらつきや違和感がある
- 室内での試し履きの段階から異音が出ている
とくに購入直後から異音が出ている場合は、個体差や初期不良の可能性もあります。
無理に履き続けず、早めに確認したほうがよいでしょう。
まとめ
スニーカーから音が鳴る原因には、インソールと足裏の摩擦、靴底と床材の相性、ソール内部の構造や接着状態、アッパーのこすれ、湿気、サイズ不一致、歩き方の癖などがあります。
よくあるのは摩擦や床との相性によるもので、必ずしも故障とは限りません。
ただし、片足だけ異常に鳴る場合や、ペコペコとした違和感がある場合、ソールの浮きが見られる場合は、構造的な問題が隠れている可能性があります。
まずは音の発生箇所を確認し、乾燥、靴下やインソールの見直し、靴紐の調整などを試してみてください。
それでも改善しない場合は、購入店や修理店に相談するのが安心です。
以上、スニーカーから音が鳴る原因と対処法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










