サスペンダーという言葉は、英語の suspend に由来しています。
suspend には「吊るす」「ぶら下げる」といった意味があり、サスペンダーはその名の通り、ズボンを吊って支えるための道具として生まれました。
つまり、サスペンダーという名前は見た目の印象から付けられたものではなく、本来の役割をそのまま表した言葉なのです。
サスペンダーはどんな意味を持つ言葉?
英語の suspenders は、アメリカ英語では一般的にズボンを肩から吊るして支える帯を意味します。
現在、日本で使われている「サスペンダー」も、このアメリカ英語の意味に近い使い方です。
もともとは「吊るすためのもの」という広い意味を持つ言葉でしたが、次第に衣類の分野で使われるようになり、ズボンを支えるアイテムとして定着していきました。
イギリス英語では意味が異なる
サスペンダーという言葉は、英語圏ならどこでも同じ意味で通じるわけではありません。
実は、イギリス英語とアメリカ英語では使い方に違いがあります。
アメリカでは suspenders がズボンを支える肩ひもを指しますが、イギリスではこの意味には braces という言葉が使われるのが一般的です。
その一方で、イギリス英語の suspenders は、主にストッキングを留めるための留め具を意味します。
そのため、日本語の「サスペンダー」に対応する英語を考えるときは、英米で意味が異なる点を知っておくと理解しやすくなります。
現代的なサスペンダーが広まった時代
現在のサスペンダーに近い形のものが広く知られるようになったのは、19世紀初頭のイギリスだとされています。
特に知られているのが、ロンドンの Albert Thurston(アルバート・サーストン) です。
1820年ごろからサスペンダーを製造・販売したことで、近代的なサスペンダーが広く普及していったといわれています。
ただし、ズボンを吊るすためのひものような仕組み自体は、それ以前から存在していました。
そのため、Albert Thurston はサスペンダーの「発明者」というよりも、現代的なサスペンダーを広めた人物と考えるのが自然です。
なぜ昔はサスペンダーが必要だったのか
サスペンダーが実用品として広く使われていた背景には、当時のズボンの作りが関係しています。
19世紀ごろのズボンは、現在のものよりも股上が深いデザインが一般的でした。
そのため、ベルトでウエストを締めるよりも、肩から吊って支えるサスペンダーのほうが使いやすかったのです。
今ではサスペンダーにファッションアイテムとしての印象を持つ人も多いですが、もともとは見た目のおしゃれのためではなく、ズボンを安定して支えるための実用的な道具として発展してきました。
サスペンダーは実用品からファッションアイテムへ
時代が進むにつれてズボンの形や着こなしが変化し、ベルトが一般的に使われるようになりました。
それにともない、サスペンダーは日常の必需品という立場から少しずつ変わっていきます。
そして現在では、サスペンダーはズボンを支える役割だけでなく、コーディネートのアクセントとして楽しむファッションアイテムとしても親しまれています。
実用品として誕生したサスペンダーが、時代とともにおしゃれの要素を持つようになった点は、とても興味深い変化といえるでしょう。
まとめ
サスペンダーの由来は、英語の suspend にあるとされています。
「吊るす」という意味を持つこの言葉から、ズボンを吊って支える道具として suspenders という名称が生まれました。
また、アメリカ英語ではズボンを支える肩ひもを指しますが、イギリス英語では braces が一般的で、suspenders は別の意味で使われることがあります。
さらに、現代的なサスペンダーは19世紀初頭のイギリスで広まり、当時はファッションではなく実用品として重宝されていました。
このようにサスペンダーは、単なる服飾アイテムではなく、言葉の成り立ちや歴史的背景を持つ奥深い存在なのです。
以上、サスペンダーの由来についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









